学園夏季FW:立命館大学 岡本准教授講義
8月8日(月)立命館大学にて、文学部准教授岡本広毅先生に「ファンタジーからみる英語圏文化と現代性 -カズオ・イシグロ『忘れられた巨人』」と題して約2時間のご講義をしていただきました。
まず、「英語」の発祥やその定義の変容をたどり、現代英語の多様性について考えました。そして、カズオ・イシグロ『忘れられた巨人』を題材に、ファンタジーを通して”記憶”という非常に大きな現代的テーマが根底に描かれていることや、原題”The Buried Giant”が『忘れられた巨人』と訳された背景、作中で用いられているメタファーなどに触れ、英語圏文化や歴史にも関連づけて読み解いていきました。最後には、作中でも提起されている”記憶の忘却”の是非を「自分ごと」として見つめ直し、歴史的な記憶を語り継ぐ責任や正義に関してグループで話し合いを行いました。
このような経験を通して、探究ゼミが掲げている教科の枠を超えた「多角的な」視点で、「答えのない問い」に向き合うというスキルは大学の学びでも十分に活かせると実感できたことと思います。
立命館講義1
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立命館講義2
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