清風南海学園 > 学校紹介

建学の精神こそ教育の基盤

 卒業生諸君の努力により、本校を巣立っていった生徒は各界で大活躍をしております。これには学力の伸長もさることながら、やはり学父、平岡宕峯先生以来の徳・健・財そろった姿でルールを守り世の中のために尽くす人間を育成するという建学の精神、それに沿った日々の教育が本校の基盤になっていることは言うまでもありません。
 この気持ちを持ち続けることによって学校や社会で習得した知識や思考も善き方向に向かってゆくのです。これからもこの教育の柱を大切にしながら、新しい世代の育成と人類に貢献する人材を育ててゆきたいと念じております。

理事長・学園長 平岡 正巳

古き良き伝統の上に新しき知見を

 清風南海学園も創立から６０年を過ぎ、卒業生も１万人をはるかに超えてきました。この間、教職員・生徒諸君の努力により傑出した大学進学成績を出しており、中学・高校入試とも、進学校として不動の地位を固めつつあります。
 今まで培ってきた清風南海学園の教育の中で最も大切にしてきたことは「仏教」を中心とした宗教教育です。毎朝、般若心経の読誦し、「宗教」を必修科目として、先祖や父母を大切にする。そうすることによって日本の伝統的な心を大切にし、世の中のルールを守り、安心・尊敬・信頼できる人物に育て上げることが過去・現在・未来にわたる、私たちの普遍の目標です。
 それとともに重要なのは、刻々と変化する世界の潮流に遅れをとらない変革の必要性です。まず、大学進学について、本校の生徒の多くは難関国立大学への進学を目指しています。無論、偏差値の高い大学だけが良い大学とは言えませんが、大学・学部を選ぶことは直接、将来の職業や生き方に結びつきます。その意味で今後は海外の大学を含め幅広い視野で生徒諸君の希望に沿った進路保障を心がけていきたいと思っています。
 次に、大切なのはダイバーシティ（多様性）です。今後、世界のグローバル化はますます進んでゆきます、今まで知らなかった社会の人たちも、明日はともに暮らしていかなければならないかもしれません。そのためグローバル探究ゼミをはじめ海外の姉妹校との提携拡大、また多様な国から生徒を招待し、国際シンポジウムを開催するなど国際的な相互理解のため、さまざまな取り組みを行ってゆきます。
 三つ目はイノベーション（最新技術）です。昔のような先生と生徒の対面授業だけではなく新たな教育機器の導入によって教育環境は大きく変化しています。本校でもタブレットPCを導入したり、電子黒板やネット環境を充実させたりしていますが、それとともにJAXAや産業技術総合研究所の訪問、先端企業との連携、大学研究室の訪問など、多彩な活動を通じて「知」の将来を生徒ひとりひとりが考えてゆくプログラムを用意しています。
 昔の言葉に「不易流行」という時代を通じて変わらないものを大切にしながら新しいものを取り入れて行こうという理念があります。私たちも古き伝統を重んじながら、新しい知見を取り入れ、次の１００年を見越して、教職員一丸となって将来の日本・世界を背負ってゆける人材を育てていきたいと考えております。

専務理事・校長 平岡 正